
Artist's commentary
METAL EMPIRE
のデジモンたちは、黒煙が立ち込める巨大な廃工場を縄張りとしている。その周辺にはガラクタで造られた建造物や、いびつな線路が急激に増設されていた。
蜘蛛の巣のように広がる線路の上を「ロコモン」が煙を吐き出しながら走っている。ターミナルに到着すると、後部の貨物車両からは「ガードロモン」たちが列を成して降りてきては、抱えたスクラップを山積みにしていく。
そしてそのスクラップの山に群がり、資材の収集と建造作業を黙々とこなしているのは新種の「ジャンクモン」たちだ。
「ミノタルモン」が岩山を破壊し、粗削りながらも平坦な地面を作りだすと「ジャンクモン」の群れがすかさず線路を敷いていく。建造物の高所へは「ジャザモン」が身の丈よりも大きい資材を必死に運びだしている。
まるで何かに統率されているかのように、驚異的な勢いで領域を拡大していく「METAL EMPIRE」のデジモンたちは、いずれフォルダ大陸全土にその姿を現すようになるかもしれない。